「・・・・・・・何をしているんですか?」
僕の視線の先には ボールの入ったダンボールを抱え いそいそと歩き回るさんがいた。
「えっと、淳に頼まれて・・・お手伝い?」
「まったく・・・勝手なことを」
はぁ・・・という溜息と後の言葉は、淳に向けたものだったのだが 勘違いされたらしい。
「・・・ごめんなさい」
しゅん とうなだれる彼女からダンボールを受け取り
できるだけ優しく声をかけた。
「力仕事はいいですから、部室からドリンクを持ってきてください」
「・・・・・・え?」
「頼んで平気ですか?」
「ッはい!!」
帰れとでも言われると思っていたのか さんの表情はパッと明るくなった。
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「やっと終わっただーね」
「うんそうだね、帰ろうか」
「お疲れ様でしたー!」
部活が終わってそれぞれが帰路に着き始めた。
「、一緒に帰らない?」
「そうだーね、送ってくだーね」
夜道の一人歩きは危ないし と淳が言って気付いたが、もうこんな時間だ。
(・・・・・・・・・・確かに一人は不安、だね)
二人に送っていってもらおう と思った矢先、観月が口を開いた。
「・・・僕が送っていきますよ」
「へ!?」
「そう、なら平気だね」
「ええ」
そんなこんなで、観月に送っていってもらうことになってしまった。
けれど、さっきから二人とも黙ったままで
凄く 悲しくなってきた。
態度で 嫌いだ って言われてるようで怖かった。
頬を涙が伝っていた。
「・・・・なんで泣くんですか?」
「優しくしないでよ・・・」
「何を言いたいのか見当が付かないのですが?」
涙で滲む視界の中に居る 観月を見据え、はっきりした口調で言った。
「・・・・・・・もう、構わないで・・・嫌いなら嫌いって、はっきり言って」
諦めるしか、選択肢は無いもんね とできるだけ明るい口調で言った。
いつものように冷たい表情なんだろうな・・・と考えながら歩き出すと、観月の足音が消えた。
「何をッ、言い出すんですか・・・」
少し掠れた観月の声に顔を上げると、辛そうな表情で私を見る彼がいた。
「観月・・・・・?」
「嫌いな訳が無い、だって・・・」
「僕は貴方が好きなんです・・・」