「何で知ってなきゃいけないのさ?」
本気でコイツに興味を持った。
否、正しくは惚れた…のかも知れない。
この学園に、生徒会長兼テニス部部長の俺様を知らない奴はいないと思っていたからだ。
・・・・・・・・何時の間にか口元が緩んでいた。
「…跡部景吾だ」
「フ…最初からそーすればいーのに…秋川 夾、よろしくネー(棒読み)」
「…秋川夾か、覚えておいてやるぜ」
(面白い女だ…)
********
「ねぇ、あゆなー」
所変わって教室。
跡部とバトった(?)廊下から帰った夾は親友のあゆなに跡部景吾の実態を聞こうとしていた。
「あのさ、跡部って人知ってる?」
「知ってるも何も…跡部景吾様のことでしょ?」
「え!?知ってんの!!?」
アンタもしかして知らなかったの!?と言いながら、あゆなは説明してくれた。
「跡部様は氷帝の生徒会長様で全国レベルの我が氷帝学園テニス部部長!
女子から壮絶な人気でファンクラブまであんのよ…」
プラス、跡部財閥の跡取息子。と付け加えて親友は“分かった?”と言う目を私に向けてきた。
「…よーく分かった。親友よ!サルでも馬鹿でも分かる説明ありがとう!!」
そんでもって…。
次に会ったら殺されるんだろうなぁ…。
今までのことが走馬灯のようによみがえるわ。
ウフフ…ウフフフフフ…。(壊
今なら観月さんが“んふっ”て笑う理由が分かる気がする…
「あゆなァー!!私、あほべ…だっけ?のスネ蹴っちゃったー!!!
うわぁぁぁぁーんッ!殺される…殺されるんだァー!!
私が生きていたことも何もかもっ金の力によって揉み消されるんだぁッ!!」
「夾…アンタの人生無駄じゃなかったわ多分…でもお別れのようね」
「ッ何で!?まだ大丈夫だって!放課後まで逃げ切れば…「キャー!!」
は?何よこの…人の悲劇を嘲笑う(?)かのような黄色い声は!?
「キャー!跡部様よー!!」